■各地で愛農かまどの構造を模したかまどが作られています
・返却をお願いした設計図とレンガの型紙を所持し、それらを愛農会に無断で利用して、各地で愛農かまどの構造を模したかまどを「ミライかまど」や「未来かまど」等と称して作っている方がいます。
・木型を使っていないため、設計図と型紙を元に内部構造を似せてはいても、機能性は正式なかまどより劣ります。
・愛農会を通じて愛農かまどを作られていない場合は木型の利用や鋳物(焚口扉)の販売はできません。
・愛農会を通さずに作られたかまどに関して、あらゆる問合せには応じかねます。
※愛農かまどに興味を持つ方が増えてきたのを受け、2022年、愛農かまどを各地に普及する「伝承者」を養成する講座を開催しました。現在使用している愛農かまどの設計図は、そのときにあった設計図や野呂さんの経験をもとに改善を加え、野呂さんが手書きで書き起こしたものがもとになっています。
■インターネット上で愛農かまどの設計図のようなものが出回っています。
・そうした正式ではない設計図を元に作られたかまどは、外見は愛農かまどに似ていますが、内部構造は異なります。愛農かまどの燃焼効率の秘訣は内部構造にあり、それを作るには愛農かまどの木型と設計図が必要です。
愛農会では現在、3つの木型を大切に所持しながら、設計図も日々アップデートを重ねた最新のものを保管し貸し出しています。
以前は厳密なルールもないまま期限を設けずレンタルしていた木型ですが、バラバラに壊されて返却されて来るなどトラブルもあり、構造だけでなく、歴史や思いも含めて、愛農かまどをきちんと大切に広めていきたい思いもあり、今では利用方法を定めています。
利用方法について面倒に感じる方もおられるかもしれません。
しかし私たちは先人の技と智慧が繋がれてきたからこそ現代にある愛農かまどを、思いや時代背景を含め理解し、大切にしてくださる方に木型と設計図をお貸ししたいと思っています。
公益社団法人 全国愛農会